4月
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必見!トレースの極意!

posted on 4月 11th 2016 in Design News with 0 Comments


こんにちは。
先日、強風と大雨があり桜がほとんど散ってしまいました。
ですが、力強く残っている桜もあり、まだ春を感じさせてくれます。

本日のブログは平川・兵頭が書かせていただきます。

今回はトレース(写し描き)についてお話ししたいと思います。

トレースするより模写がよい、という意見をよく聞きます。

確かに模写も重要なのでが、トレースも同じぐらい重要だと私は思っております。
何故トレースが重要なのか以下に書かせていただきます。

好きな作家さんの絵を上からなぞることによって、
見てるだけでは分からない、
キャラクターの微妙なバランス(目、鼻、口、関節の位置などなど)、描き方、技術を知ることができるからです。
模写も大事ですがそれだけだと、どうしてもバランスが違ってきたり手癖がついてしまいます。

模写したイラストと、トレースしたイラストを重ねてみて、違いを研究するのも良いです。

何故、トレースより模写がいいと言われるのか。
それは、トレースをする人がなにも考えず”無心”でなぞっているからです。
なのでトレースをしてもその人の力にならず、「トレースより模写をした方がいい」となるのです。

間違った人体バランスで模写を続けてしまうと、それが手癖となり直すのが難しくなります。
間違った手癖を付けないために、最初のうちはトレースをおすすめ致します。

ただ無心でなぞるのではなく、その作家さんの線の太さや強弱、入り抜きが同じになるように意識して線を引く事が重要です。
なぞるだけなら、誰にでもできますが、同じ線の太さ、強弱、入り抜きまで意識して出来ている人はほとんどいません。
トレースすることによって、
どこの線を太くしたらいいのかや入り抜きのポイントが分かるようになってきて、自分のイラストにも生かせるようになってきます。

また、材質によっても、硬い線、柔らかい線と描き方が変わってきます。
そこの描き分けは模写だけでは上達しにくい部分です。

トレースでは、常に考えながら線をなぞっていきましょう。

最後にトレースの方法と注意点を記載したいと思います。
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1、トレーシングペーパーを準備します。
(100円均一などでよく売っています)

2、トレースしたいイラストを準備します。

3、イラストの上にトレーシングペーパーを重ね、
紙がずれないようマスキングテープなどで留めます。

4、上から線をなぞります。
!チェックポイント!
このとき一番重視してほしいのが、
・線の強弱
どこの線が太くなっていて、細くなっているのか。
線と線がつながるところは太く、張っているところは細く、など
・線の入り抜き
髪の毛であれば、毛先に向かって線がだんだんと細くなっていく、など

元のイラストと同じになるよう細かいところまで意識しながら、なぞりましょう。

5、元のイラストと、トレースしたイラストを見比べ、似ているかどうか確認しましょう。
似ていなければ、どこが似ていないのか。どうすれば似るのか自分なりに研究してみましょう。
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トレースの方法は以上になります。

続けていく内にだんだんとうまくなっていくと思います。
是非試してみてください。