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おもしろい人はやっている、会話を盛り上げる7つのポイント

posted on 7月 8th 2016 in Design News with 0 Comments


こんにちは
松山オフィスの皆川です。

先日、友人からためになる本を貸してもらったので、紹介したいと思います。
コミュニケーションスキルを磨きたい方は読んでみてください。

「おもしろい人」の話の公式(吉田照幸著、SBクリエイティブ)
テレビのディレクターとして「あまちゃん」「サラリーマンNEO」などを制作してきた著者が、「誰でも簡単に話を弾ませるコツ」を紹介した書籍。
ちなみにそのコツについて、「はじめに 自分がおもしろくなくても、面白い話はいくらでもできる!」のなかにこんな記述があります。

自分の言いたいことが伝わらない。誤解されてしまう。話が盛り上がらない。笑いなんてとてもとれない。でも待ってください。
裏を返すと、笑いが取れれば、話は盛り上がり、自分のいいたいことも伝わり、理解されるようになる!ってことになります。

つまり、「おもしろい」ということは、コミュニケーションの問題を一気に解決する可能性を秘めているということ。
「つくり込んだ笑い」をベースにした番組を生み出してきたディレクターらしい考え方です。本人のことばを借りるなら本書に示されているのは、「現場で培った生のコミュニケーション術」。とはいえ、芸人でもない人が、そんなにうまく笑いをとれるようになるのでょうか?CHAPTER 1「まずは『ウケる』場を作れ! 会話がはずむ雑談7つの公式」を紹介します。

1.「オレも」「私も」は禁止

「この間、私、ゴルフでベストスコアを出したんだ」という相手のことばに、「オレもこの前ゴルフに行って~」と、自分の話をはじめてしまう人がいますが、これをすると話が続かなくなってしまうもの。「オレもさ」「私もね」というフレーズが危険なのは、「相手は、自分の経験が特別でおもしろいと思って話しているから」。それなのに割って入ってこられたら、「あなたの話は特別じゃない」といわれたようなものだということです。
だから、こういう場合の正解は「聞くこと」だと著者。「ベストってすごいじゃん。いくつ?」「長いパットが入ったの?」などと聞いてあげた方が、話している方はうれしいからです。誰しも、「自分のことを話したい」もの。そこで基本的には、相手の「特別感」を消さないように聞くことが大切。

2.「YES」「NO」で答えられる質問はしない

たとえば野球中継のヒーローインタビューで、「打った後、どんな風に感じましたか?」などと聞く人がいますが、それだと「ヒットになってうれしかったですね」と答えるしかありません。また、さまざまな場面においても、「怒ってますか?」「忙しいんですか?」など、見ればわかるような質問も少なくありません。しかし、こういう「答えづらい質問」では、話が弾まなくても当たり前。
本当におもしろい話をしたいなら、その人のシチュエーションに思いをめぐらせて質問することが大切。「YES」「NO」で答えられる質問では、「そうです」「違います」という答えが返ってきた時点で話は終了します。そこで、もう一歩、相手の状況に踏み込んで考えることが大切。その人が「なぜそういうことをしたのか」に思いをめぐらせ、「ここ何回か調子が悪かったようですが、いまはどうですか?」というように、相手の個別のシチュエーションを入り口にすればいいわけです。

3.質問は「いつ、どこで、誰が」よりも「なぜ、どうやって」

質問をする際には、「いつ」「どこで」「誰が」「なにを」という情報よりも、「なぜ」「どうやって」の方に注意して質問することが大切だそうです。理由は、「なぜ」「どうやって」には、相手の人となりが出るから。たとえば「野球部って何人ぐらいいたの?」と質問したとしたら、「30人」で話が終わる可能性大。しかしこれを「なぜ」「どうやって」に置き換えると、
「どうして野球部のマネージャーになったの?」
「先輩に誘われて」

というような流れになり、会話は終わらずにすむということ。なお、答えが「なんとなく」など曖昧なものだった場合は、「でも、きっかけはあったでしょ? 誰かに誘われたの?」など、こちらから具体的な情報を出して続ければOK。「その人」につながる話は、「情報」を聞いても出てこないもの。「理由」「行動」「気持ち」を聞くと、その人らしさが引き出せて会話が広がるといいます。

4.相手の話を映像化させる

話を聞くときのコツは、「映像化させながら聞く」こと。「学生時代、なにをやっていたの?」と聞いたとき、「野球部のマネージャーだった」という答えが返ってきたとします。そこで重要なのは、「えー、そうだったんだ」で終わらせないこと。必ず頭のなかに「野球部のマネージャー」を映像で浮かばせてみて、「ベンチに入ったことあるの?」などと話をしていくと、どんどん広がっていくそうです。
もしも映像が浮かばなかったら、そのことについて自分がよくわかっていないということなので、「実際にどんなことをするの?」と聞けばいい。「映像化」と「記憶」をたぐり、会話を膨らませることが有効だということです。

5.相手の話をただ受け止めない

話の受け方にも、話が続く受け方と、続かない受け方があるといいます。上司から「ゴルフやる?」と聞かれたとき「やりません」と答えたら、一瞬にして会話は終わります。が、「ゴルフはやらないんですが、サーフィンは興味があります」というように答えると、「なんでサーフィンなの?」と、話が続く余地が生まれる。また、いちばんいいのは、「ゴルフはやらないんですが、おもしろいですか?」と質問することだとか。
相手は自分がゴルフに興味があるから、聞いてくる。だからゴルフについて聞けば、話は続く。わからなければ、素直に聞けば相手も話してくれるということです。著者いわく、ウケる会話で大事なのは、話の流れをつくること。そのために、話のベクトルは、いつも相手に向けておくべきだという考え方です。

6.「返答」は具体的な質問を入れる

初対面の相手の趣味などを探っていく場合、「音楽はなにが好き?」などという聞き方では話は続きません。こういうときは、「具体的な話」をいった方がいいそうです。なお、相手がそのことについて知っているか否かは問題なし。「僕はハードロックが好きです。◯◯って知ってる?」といって相手が知らなかったとしても、場合によっては、「へえ、なにそれ?」と聞いてもらえるかもしれないということ。
どんな話でも、具体的であれば、相手はリアクションがとれるもの。また、質問もしやすい。でも漠然とした質問では、相手も話を続けようがなくなるということです。

7.相手の質問は聞き返す

相手から質問してきたことは、聞き返すのが基本。「音楽は何を聴くの?」と相手が質問してきたとしたら、まず自分の好きな音楽を伝えた上で、「どんな音楽を聴いてるんですか?」と質問する。このタイミングで質問すると相手は喜んで話してくれるので、これは基本中の基本だと思います。